キャリアロールモデル
さまざまな経験をたくさんしてきた先輩たち。
その過程で、どのようなやりがいや気づきを得て、どのような成長を感じてきたのでしょうか。

事業開発室
先進技術研究所
M.Tさん
(2015年入社)

製造三課
M.R.さん
(2018年入社)
課題解決と後輩育成を経験し
技術者としてレベルアップ
新材料の評価検証に挑戦するも...
1年目はディスプレイ材料の顧客提案型テーマに取り組み、2年目からはシーズ型の開発として、圧電材料の開発に従事しました。3年目には自社に知見のない材料を扱うようになり、仮説検証が難航したときは、一人で抱えることの孤独感や成果が出ないことへの焦燥感に苛まれ、とくに苦しかったのを覚えています。
しかし、他材料で得た知見を活かしたり、他部署の方々に相談することで助言をもらったり、試行錯誤を続けながら評価方法を再構築した結果、最終的には製品化に至り、大きな達成感を得られました。くわえて、その評価方法がどのような原理・理論に基づくのかを深く理解でき、検証結果への納得感が高まりました。
後輩を指導するうち自身にも変化が
4年目には主任となり、チームを任されるようになりました。当初は自身の業務と後輩のサポートの両立に難しさを感じていましたが、対話を重ねていくうちに、私にはない視点や発想で提案してくれるようになり、それによって私自身が気づきを得たり、視野の広がりを感じることができました。また、先述したような困難に直面したときは、研究の方向性や解析の妥当性について他者の視点が得られる“チームでの開発”が重要であることを改めて認識できました。
貢献し続けられる
技術者となるために
10年目を迎えた現在は低誘電材料の開発に従事しています。そのなかで最近感じているのは、技術のライフサイクルが年々短くなっていることです。これに対応するために必要なのは、専門外の知識や他分野の視点の積極的な導入にほかなりません。今後は、社内外の知見をつなぎ合わせ、新たな価値を持つ製品を市場に送り出すことで、社会的ニーズに対応しながら、技術の進化に貢献し続けられる技術者を目指していきます。
チーム底上げのために
考え・動くリーダーに成長
自身の成長が感じられず低迷期へ
入社当初はモチベーションを高く維持していました。しかし、2年目になると業務がルーティン化して集中力を欠きミスを頻発。まわりに迷惑をかけ、成長できずにいる自分の不甲斐なさに、モチベーションは次第に低下していきました。この状況を打破するために、先輩にも協力してもらいながら改善点を洗いだし、業務への取り組みかたを見直しました。結果、ミスは解消され、業務の品質と効率が向上。貢献感にくわえて成長感が得られ、モチベーションの回復につながりました。
プロジェクトへの参加が
ターニングポイントに
作業環境の改善プロジェクトの中核メンバーとして、作業場に漂う薬品臭を解消することに取り組みました。それまでは与えられた業務をいかに確実に遂行するかに注力していたため、私を含めた若手社員には難易度が高く、メンバーの意見の調整や解決策の実効性の証明にも苦労しました。しかし、手探りで進めていくと少しずつゴールが見えてきて、何事も正面からぶつかれば乗り越えられるという実感を得られました。また、作業場を使用するメンバーから、「業務がラクになった」といってもらえたこともうれしかったです。
経験を積んで
モチベーションの種に変化が
これまでは自身の成長をモチベーションに業務に取り組んできましたが、いくつもの改善プロジェクトをとりまとめるうち、チームの成長をモチベーションに業務に取り組むようになりました。今後は後輩を育成する立場として、一人ひとりの個性を尊重しながら、そのひとにあった方法で助言や指導をおこない、チームの業務遂行能力の向上をはかっていきたいと考えています。