想いを知る OOC Way

事業譲受した
化粧品用原料事業を
自社技術と融合し、
グローバル市場開拓を
目指す!

ABOUT PROJECT 01

プロジェクト概要

1980 年代より継続して製造・販売している自社の化粧品用原料事業に、同業界のトップランナーとして国内だけでなく世界規模でビジネスを展開している企業からの事業譲受を融合し、軌道にのせる大型プロジェクト。
事業を譲り受けるだけではなく、ナレッジ同士をかけ合わせることで、新商品開発~グローバルでの市場開拓など大きなシナジーが見込まれる一方、限られた時間のなかで、どうプロジェクトを乗り切ったのか?

プロジェクト概要
PROJECT MEMBERS

プロジェクトメンバー

M.K.
事業本部 機能化学品部
機能化学品課長
M.K.

2000年入社、研究一課の技術部門統括(当時)。週末に家族と過ごすのがなによりの癒し。

A.H.
研究五課 A.H.

2005年入社、研究一課の技術部門リーダー(当時)。最近はまっているのはウイスキー。

Y.S.
研究五課 Y.S.

2015年入社、研究一課に所属(当時)。寝る前に子どもとトランプをするのが日課。

N.K.
研究五課 N.K.

2020年入社、研究一課に所属(当時)。最近はまっているのはミルクティー。

ABOUT PROJECT 02

背景

2020年9月、同業界でトップランナーの事業譲受の検討を開始。同事業において国内シェアNo.1獲得と、拡大した製品群のグローバル展開を目指すプロジェクトが始動。
約2年半の技術引き継ぎ・自社生産切り替え期間を経て、2023年2月には完全自社生産が実現。
続いて、アジア向け特殊グレード、耐久性がより向上した新規品の開発が行われた。

※当事業譲受は中期経営計画における"海外市場への進出"にあたるものとして実行された。

背景
ABOUT PROJECT 03

プロジェクトで生じた課題

プロジェクト進行中に、複数の問題が発生。問題を解決しなければ、譲受される事業の既存顧客が他社製品に流れるリスクも。

問題①:自社の生産設備のキャパシティが不足
 ⇒ 新たな製法の考案&確立が必須
問題②:製造原価の上昇
 ⇒ プロセス、原材料の見直しが必要
問題③:特性評価方法が不明
 ⇒ 新たに評価方法を社内で確立する必要あり

上記問題を解決するには、限られた時間のなかで、特性評価方法も確立したうえで、既存顧客が満足する(品質も価格も落とさない)製品を開発&量産化することが重要に。
円滑な事業移転をGoalとして、プロジェクトが再始動。

プロジェクトで生じた課題
ABOUT PROJECT 04

どうプロジェクトを
乗り越えたのか?

解決策①:生産シミュレーションの実施と新規サプライヤーの開拓
⇒ 生産設備が変わると従来と同じ生産方法では品質が再現できなくなるため、ラボ実験だけでなく、実機での試行と調整を繰り返し同等の品質を担保した。また、製造期間短縮のため、生産方法そのものの改良までを行うことも。それでも、自社の生産設備だけでは充分な生産能力を得られないため、新たに製造委託先を開拓し、その生産設備で品質を合わせこみ、改良した生産方法についての技術指導を実施した。

解決策②:特定成分の配合量の見直し
⇒ 性能を維持するには、ある成分は一定量の配合が必須と考えていた。しかし、その成分のコストに占める割合が高いことから、ゼロベースで全体の組成を見直し、調整を実施。結果、その成分の配合量を減らしても性能を維持できる配合バランスを見出し、製造原価の上昇を回避できた。

どうプロジェクトを乗り越えたのか?

解決策③:商圏に合わせた製品設計
⇒ アジア特定地域の消費者ニーズに合致する製品を実現できるよう、気候条件、宗教的・文化的背景、トレンドなどを把握した。そのうえで、どのような化粧品に調合されるのかによって求められる機能が変わるため、ターゲットとする用途にあわせた配合を検討。さらに、化粧品として一般消費者が使用する際の特性を評価する方法を確立し、開発を前進させた。
くわえて、社内間での連携も強化した。プロジェクトが円滑に進むように、研究内だけでなく、製造・購買・営業・品質管理など関係部署とのミーティングを月1回以上実施。進捗管理の徹底および、問題点の把握&改善点の洗い出しを関係部署と早期に行うことで、時間的制約を乗り越えた。

どうプロジェクトを乗り越えたのか?
ABOUT PROJECT 05

プロジェクトを
乗り越えた結果

事業譲受によってラインナップが増え、提案の幅が広がった。例えば、これまでは単独使用の性能を訴求していたが、組み合わせによって相乗効果を得られることが分かり、複数使用での性能も訴求できるようになった。また、他社の特性評価方法を取得し、OOCの特性評価方法と比較できたことで、相補的な改善につなげられた。
カタログ改訂ができたことの意義も大きい。認証が必要なため、新規化粧品原料のリリースが難しい化粧品業界において、新たな用途や機能を提案できることは大きな反響を呼ぶばかりでなく、OOCのグローバル市場開拓を強力に推進すると期待される。

プロジェクトを乗り越えた結果
CHALLENGING

役割担当とやりがい

M.K.
事業本部 機能化学品部 
機能化学品課長
M.K.

技術部門統括として方針決定、進捗管理、折衝などを担当しました。ラボと実機の製造スケールの違いからくるトラブルなど、想定外の事態が次々と起こるなかでも、製造部門、品質部門、購買・販売部門など各部署と密接に連携・協議し、無事完成にこぎつけられました。

A.H.
研究五課 A.H.

技術部門リーダーとして製法改良と評価方法開発を担当しました。製法については、優先順位をつけて対応したことで、量産化を可能にするものを確立できました。評価方法については、譲受品の評価方法の取得・開発を推進したことで、14年ぶりのカタログ改訂に至ることができました。

Y.S.
研究五課 Y.S.

製法改良とモデル化粧品検討を担当しました。アジア向け特殊グレードの早急な開発が必要になったときなどは、時間も前例もないなかでモデル化粧品検討を完了させなければならず苦労しましたが、各部署と情報を共有しながら実施したことで、なんとか予定に間に合わせられました。

N.K.
研究五課 N.K.

製法改良と評価方法開発を担当しました。とくに評価方法開発については、当社に知見がなかったこともあって試行錯誤の連続でした。今、それが実を結び、譲受品の完全自社生産、さらには、新規品の開発・提案につながっていることをとてもうれしく感じています。

ABOUT PROJECT 06

OOCならではの視点!

OOCは技術・営業・製造の各部門の垣根が低く、情報を密に共有し一致団結することで、短期間で製法確立と量産化、顧客承認を達成できた。また、単なる技術継承だけでなく、これまでの自社技術と融合し、進化させることで、新製品開発、グローバルでの顧客開拓につながっている。目の前の問題を解決するだけではなく、その先を見据えたチャレンジをし続けることで、OOCにおける価値を高めることができた。

OOCならではの視点!

技術活用・製品開発の歩みをとめず
さらなる市場開拓へ

ABOUT PROJECT 07

今後の展望

プロジェクトを経て自社ブランドとなった製品群は、独自の評価技術を活用することで、他用途・異分野の市場開拓を進めていく。あわせて、新規品の開発も積極的におこない、国内・海外の市場開拓を進めていく。

今後の展望
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